シャンプー、リンスについて | わんちゃんの広場ohana.[富山県立山町]

BLOG ペットホテル&美容とドッグラン、ドッグカフェのブログ

2017.09.04

トリミング

シャンプー、リンスについて

わんちゃんの広場の【facebook】好評公開中

みなさんからの「いいね!」お待ちしております😊



岡山の野間厚志先生のセミナーを受けて、スタッフが理解して実践していることを書きます💖

人間のシャンプーはほとんどが「化粧品」というくくりなのに対し、犬用のシャンプーの80%以上は「雑貨」のくくりになります。

☆化粧品と雑貨の違い☆
  化粧品・・・成分表示の義務がある。
  雑貨・・・成分表示の義務がない。


つまり雑貨は書きたくない成分は書かなくても良いということ。

シャンプーには色々なものが使われていますが、明らかに表示された成分が少ない時は、なにか書きたくない成分が入っているのかも!!


書きたくない成分といいましたが、シャンプーに良い悪いはなく、その子に合っているかが問題なのです。
そのため、成分表示がきちんとされていないと どの子に合ったシャンプーなのか見極められず、使いようがないのです。

[E:dog]


シャンプーを見極める際に、「界面活性剤」というものが重要になってきます。

☆界面活性剤☆
水に馴染みやすい親水基と油に馴染みやすい親油基の2つを持っている。
この構造が、本来混じり合わない水と油を混ぜ合わせ、汚れを落とすはたらきをするもの。

界面活性剤には
  ①アニオン性
  ②両性
  ③ノニオン性
  ④カチオン性
 の4種類があります。


①アニオン性
陰イオンの界面活性剤です。
高級アルコール系、石けん、アミノ酸系、たんぱく質系などがあります。
この中で基本的に一番洗浄力が高いとされるのは高級アルコール系。人のシャンプーでもよく見る、ラウリス硫酸~やラウレル硫酸~という成分はこの高級アルコール系に属します。


②両性
陰イオンと陽イオン両方を持つ界面活性剤で、高級アルコール系の泡立ち補助や刺激をやわらげる為に使われることが多いです。


③ノニオン性
電荷をもたない界面活性剤です。サブで入ることが多いです。
クレンジングオイルによく入っています。


④カチオン性
陽イオンの界面活性剤です。
リンス系統(コンディショナーやトリートメント類)の成分です。
シャンプーによりマイナスに偏った被毛を陽イオンのプラスで中和し、また被毛をコーティングして滑らかにしてくれます。



このカチオン性界面活性剤、実はかなり皮膚刺激が強いんです!
わんちゃんが体をかゆがる!ご自分の頭皮や首、背中がかゆい!など思ったことはありませんか?
それはリンス系統を使っているからかも!!
リンスは髪だけにつけて皮膚には付けないようにしましょう、というのは聞いたことがあると思います。
でもわんちゃんにはそれはほぼ不可能。
更にカチオンには残留性があるため洗い流しにくく、残留したものがドライしたあとも皮膚を刺激し続けます。


[E:dog]

ちなみにカチオンがリンス系統の他に、どんなものに使われているかというと。。。
殺菌剤
柔軟剤
薬用シャンプー

など。


[E:dog]

カチオンにはたんぱく質の変性作用があります。
タンパク質と結びついてタンパク質を破壊するのです。
これは皮膚刺激の元になりますが、同時に菌の外側を覆うタンパク質を破壊する、つまり殺菌作用があるとも言えるのです。

皮膚上には2000種類以上の菌がおり、綺麗な皮膚の子はその菌バランスが良い感じに保たれています。
これを殺菌するというのは、そのバランスを崩すということ。

菌バランスを崩してでも殺さなきゃならない菌がいる時に殺菌するというのが「殺菌」の考え方だと思って下さい。
ちなみに皮膚の悪い子は、たいてい黄色ブドウ球菌が大量発生しているそうです。

[E:dog]

犬の皮膚は人間の5分の1程度の厚さしかありません。
つまり人間の5倍デリケートだということです。

皮膚というのは濡れた状態が最もバリア機能が低下するので、ゴシゴシ洗うなんてもってのほか!すぐに傷ついてしまいます。

それにゴシゴシしても洗浄力が変わるわけではありません。
洗浄力は使った界面活性剤と流す水の量で決まります。
汚れは物理刺激ではなく化学反応で落ちるのです。

[E:dog]

皮膚は外から入ってくる刺激から身を守る、バリア機能の役割を果たしています。
ただし、皮膚の水分が少なくなればバリア機能は著しく低下してしまいます。

このバリア機能のほとんどはセラミドと呼ばれる細胞間脂質がになっています。
セラミド、聞いたことがありませんか?最近保湿剤として有名な物質です。

皮膚の表面から下、0.02mmまでに死細胞があり、その周りを覆っているのが細胞間脂質です。
だいたいですが、死細胞がバリア機能の15%、細胞間脂質がバリア機能の80%をになっていると言われます。


つまり、皮膚のバリア機能を高めたければ保湿する=セラミドを足せばよい!と言えます。


バリア機能を高めるために保湿が大事と述べましたが、シャンプーには髪や被毛をコーティングして保湿されたっぽく見せているようなものも保湿だと謳っているものがあります。
それは本当の意味での保湿ではないので注意しましょう。



[E:dog]

わんちゃんの広場では信頼できるメーカーさんのシャンプーを使っており、成分表示もきちんとなされているので、その子その子に合ったシャンプーを選んで使っています。
濃度や洗い方も、1頭1頭変えています。

犬は個体差もありますが、1頭の中でも日によって状態は変わります。
毎回みんな同じやり方でシャンプーしたりグルーミングすることはありません。

また、シャンプーで流れ出てしまうセラミドを補うために、シャンプー後はみんなセラミドを皮膚に入れて浸透させていますし、乾燥の気になる子は特に多めに入れるようにしています。


スタッフはみな皮膚を大切に考えており、その子に合ったシャンプーを真剣に考えています。
どうしたら健康な皮膚になれるか、長い目で見て考えています。


何か疑問点がありましたらスタッフにお尋ねくださいo(*^▽^*)o



<富山><ドッグラン><トリミング><ペットホテル><ペットサロン><ドッグカフェ>

<<当店はマイクロバブルシャワー使用☆ 汚れも落ち、フワフワですよ~⭐>>

Cimg4660Cimg4682Cimg4677